当局の度重なる営業停止命令でも数が減らないネットカフェ。数年前の渋谷辺りのをイメージすると少々実情は異なる。商業地の一部を除けば「場末のゲームセンター」の印象だろうか。中に入るとこちらでは珍しい存在の不良っぽい高校生の溜まり場と化し、ネット・サーフィンをする訳でもなく天井の低い薄暗い部屋で悶々とLanで繋がった隣のゲーマーと時間を過ごしている。
以前は「ネット」を前面に網絡珈琲等と称していたが、今では料金体制もネットを必要としないゲーマーに配慮しネット接続できないパソコンを1時間3元など格安で使わせている。事実外線電話の無い網絡珈琲も存在し、当局が営業停止を狙ったのは今更ネットで国外情報を市民に露出させまい為ではなく、こうした青少年非行の温床を絶つためだというのがこちらの認識である。
日本では「ネットカフェ」の取り締まりイコール政府の情報統制といった報道がなされていたが、これは全くの間違いであり上海はもうとっくにそんな時期は卒業している。
今後、こうした場所の生き残りを模索するなら、まず暗い雰囲気を払拭し外から中を覗けるようガラス張りとし、カラープリンタなどを備えてビジネスコンビニとしても使えるようにすることだろうか。或いはセガあたりと組んで最新ゲームの展示場みたいにするのも一策では有ると思う。
(立正大学大学院 経済学専攻 兪揚)