猛暑も去り、秋空の上海で静かなブームとなりつつあるのが魚釣りです。対象はコイ、フナ、雷魚、ナマズ、草魚といった淡水魚で、日本の沼釣りに似ているでしょうか、海釣りは一般的ではなく、海の有る浙江省寧波などでも見たことが無いので、上海周辺で「釣り」といえば流れの緩やかな川の支流や沼でゆっくり腰を下ろして楽しむ釣りを指すようだ。
釣り場は上海から車で2時間と掛からない定山湖や、ちょっと遠出覚悟なら無錫太湖周辺まで行っても良い。淡水魚と言っても2、30センチはあるコイやフナ、そして名称不明の変な魚が面白いように釣れる。日本では海釣りと渓流釣りに行った事があるが、その時にベテランの釣師から外国魚が急繁殖し、昔やっていたフナ釣りが出来なくなったと聞いた。しかもこれらは煮ても焼いても食べられないという。
今の上海周辺ではブラック・バスやブルーギルといった外来魚は見ることが出来ない。元々上海の沼には雷魚や草魚といった肉食で凶暴な魚が居るので、少しくらいアメリカの魚が入って来ても余り問題にならないのかな等と考えながら定山湖の日は暮れていった。ところで今回一緒に行った日本人から四国の田舎の遊水地で南米のピラニアが繁殖していると聞いた。事実の程は分からないがちょっと怖い話だった。
(立正大学大学院 経済学専攻 兪揚)