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余暇事情
2000.4.5 井戸のお話
最近卒業実習で町を歩く機会が増えた。その為今まで見えていなかった中国庶民の生活を新たに見つけることが増えた。春の小道を歩いていてふと目を向けると、そこには地面から突き出た高さ50センチ直径1メートル弱の土管が…。「なんだろう?」と見ていると、何気なく老婆がその土管に近づき、近づくやいなやおもむろに手に携えていたバケツを土管の中に投げ込んでいるではないか…!でも大丈夫。バケツの取っ手には2メートルほどのロープが結ばれている。老婆はゆっくりと静かに土管のなかのバケツを引き上げる作業に没頭している…。まさか国際都市上海のど真ん中に井戸!?。私は日本で生まれてこの方、本当に水を汲み上げることの出来る井戸というものを見たことがなかった…が、しかしここ中国、いや国際都市上海ではいまなお井戸が生活用水として健在なのである。

後日中国人の友人に井戸が本当に生活用水として健在なのか?という質問をぶつけてみた。中国人の友人曰く、まだ上海以外では井戸を利用している地域が以外に多く残っているとのこと。ただし、井戸を生活用水として利用するのは違法行為にあたるのでは?と首を傾げていた。確かに上海の川を見ていると地下水にも多少不安を感じてしまう。

ちなみに井戸があるなら井戸端会議というのは本当にあるのかというと、これが実際にあるのである。5分ほど井戸の前で観察していたのだが、炊事をする人、洗濯をする人、何もしない人等ご近所さん老若男女入り乱れて世閑話に苛を咲かせているのである。

(上海交通大学留学生 見口大介)

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