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余暇事情
1999.12.21 ショッピング・ストリート「華亭路」
今から10年前、1989年の12月24日から27日に掛け私は1人で上海からウルムチに向かう列車の中にいました。車窓から見たクリスマスは殺風景な寒空の下、いつもと変わらない中国でした。食堂車に行っても特別メニューがある訳ではなく、駅の売り子はいつもと変わらない餅や粽(ちまき)を並べているだけです。特別な事と言えば、2日目の夕刻に着いた陝西省の宝鶏という駅でこんがりと焼かれた1羽の七面鳥ならぬ鶏を買って、コンパートメント内に居合わせた乗客と食べたくらいでしょうか。

そして10年後の上海、街はイルミネーションで飾り立てられ、香港や日本同様にクリスマス・セールでもあるのです。平均的な上海人はかなり買い物が上手い。決して上辺だけを飾る訳でもないが、身の程のブランド物は持っている。例えば淮海路の外れ、地下鉄常熟路駅を出ると華亭路という買い物ストリートがある。以前はどうせ見てすぐわかる粗悪なコピー商品しかないと思っていたが、先日行ってみるとかなりレベルが高い。

1キロは続くと思われる車の入れない細い通りの両脇に間口1坪ほどの店が並びファッション関係、日用雑貨、骨董品など食品以外の殆ど全てのものが手に入る。真偽の程は判らないがヨーロッパの有名ブランドの委託工場が上海周辺にあり、ここが品質検査に合格しなかった物や暇な時期に作った横流し品が売られている説。わざわざ本物と称するシャツとタグを切り取った横流し物を並べて「元々同じである」と比較させている。

基本的に店の中に入る訳ではないので興味が無ければ要らないと言って去れば良く気分も楽である。買い方のコツはやはりまとめ買い、値引きよりおまけの方が気前が良いが、不要なものを買い過ぎてしまわないように注意も必要。上海の人達はここで眼力を磨き目当ての品物をゲット。勿論クリスマスの贈答用にはシワ1つ無い伊勢丹の袋をどこからか出して来て入れ代える苦労は厭わない。

(丸加物産株式会社 代表取締役 藤川 洋)

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