結局私の引越しは強引にではあるが12日にほとんどの部分を完了させた。二回目のペンキが乾く頃を見計らいほとんど見きり発進のまま、交通大学分校にあるトラック1台とタクシー1台分の荷物を約30分の間にアパートのクローゼットの中に押し込んでしまったのである。残りの荷物は友人のネパール人留学生の部屋に預け、長淵剛よろしく実習に必要そうなものと一晩泊まるために必要なものを詰めたバック1つで交通大学の宿舎を後にし、大学構内にあるホテルに向かった。郷に入れば郷に従えとはよく言ったものである。中国式の強引さで物事を運んでしまったが、以外にうまく行ってしまった。
余談になるがアパートに入る時、管理人のおばさんに本当にこれが一人で住むための荷物かと目を丸くされてしまった。五年の生活と言うものは物を恐ろしく増やすものだと妙な実感をしてしまった。
「じゃあ今はもう問題はないの?」と問う読者の方の為に最後にひとつ付け加えておきたいと思う。問題は入居してからもたっぷりある。窓が閉まらない…なんて言うのはかわいい問題である。それより大きい問題は、玄関のドアと壁との間にペンキが塗ってあるので寝ている間にそのペンキが完全に固まってしまい、いつか玄関から外に出られなくのではないか…、とひやひやしている今日この頃である。
(上海交通大学留学生 見口大介)