先週書いた南通での夕食のことだ。その日の晩、私達一行は南通の繁華街にある高級中華料理店で食事をすることになり、私も慣れないながらお供することになった。一歩店内に踏み込むと1階は結婚式をしているのであろう、中国の結婚式特有のどんちゃん騒ぎになっていた。10段のウエディングケーキにカラオケ、十数卓設けられた円卓等、店内は興奮のるつぼとなっていた。中国の結婚式では大体赤い紙のWelcomeボードが店の前に設置してあるので、ふとそのWelcomeボードに目をやると思わず「おやっ?」と言いいたくなる文句が書かれていた。「***生日晩会」日本語に訳すと「***誕生日会」となる。結婚式だと思いこんでいたパーティーは実は誕生パーティーで、店員に聞いてみると10歳になった子供のための誕生会だったのである。
中国では60歳を過ぎた誕生日から70歳、80歳の誕生日はとても派手にやると聞いていたが、10歳でこれだけ派手な誕生日会を開くとは初耳であった。後日上海で友人に聞いてみると、中国では10歳、20歳の誕生日は60歳以上の人の誕生日に負けず劣らず派手だと言う。なんでそんなに小さい子供の誕生日にそこまでお金を懸けるのかと聞くと、逆に「日本ではそのような習慣がないのか?」と聞かれてしまった。
パーティー会場では宴もたけなわカラオケを歌いまくり、酒を飲み、果ては道路を封鎖しての爆竹乱射、10段あったケーキも3段にまでなっていた。しかし会場内を見てみると楽しんでいるのはどう見ても子供達より大人達のようであった…。
(上海交通大学留学生 見口大介)