1月中旬にもなると上海の様子も師走の日本とそれほど変わらなくなる。今年は旧正月が多少遅いとは言うものの大人は殺気立ち、遊んでいられるのはリタイヤした老人と、盆も(中国には無いけど)正月も関係無い子供たちだけと言う状態である。道行く人は皆急ぎ足で交通事故が多いのもこの時期の風物詩のようなものである。
先日もタクシーに乗っていて交差点で大破しているトラックを見かけた。普段なら見物好きな中国人でコンサート会場のような熱気に包まれる事故現場も、この時期は閑古鳥が鳴いているようである。大学では試験も終わりに近づき試験の緊張で倒れ、病院に担ぎ込まれる学生もいるほどの修羅場と化している。1月15日にこの試験が終われば旧正月を家で過ごすための交通大学分校の学生と教師達8000人の民族大移動が始まる。
外地(上海人は上海以外からきた人を外地人と呼んでいる)から来ている出稼ぎ労働者も旧正月には実家に戻って過ごすため交通機関はパンク状態である。ちなみに中にはお土産に自転車やバイクなどを持って帰りたいため、盗んで汽車で持って帰ってしまうと言う強者もいるようである(中国人談)。実際私も過去5年で3台の自転車をこの時期に盗まれている。上海人の自転車もこの時期に盗まれることが多いようである。この時期の災難は誰にも避けることが出来ないもののようだ。
(上海交通大学留学生 見口大介)