上海の家は狭いことで有名である。日本の家がウサギ小屋ならば上海の家は鳥小屋と言う表現が使われるほどに狭い。最近は広い家に住む上海人も増えてきているが、普通の市内に住む上海人はまだまだ狭い部屋に住んでいる。その狭いスペースの中で場所を取らない娯楽が家庭内での娯楽の中心のようだ。
まず中国人の娯楽と聞いて日本人が思い付く娯楽は麻雀であろう。麻雀はやはり上海でも人気がある娯楽の一つである。もともと中国人は賭け事が好きな国民性で、麻雀の持つ賭博性は中国人の心を掴んで放さないようである。麻雀卓は場所をとり普段邪魔になるのであまり麻雀卓を備えている家はない。普通の家庭で麻雀を打つ時は近所の麻雀卓を持っている家か自宅でテーブルに麻雀のマットを敷いて打っている。
しかし最近上海では時代の流れか麻雀を打てない若者も増えてきている。そのような若者が最近目を付けている娯楽はVCD鑑賞やインターネットなど場所はあまり取らないが以前の娯楽よりもお金のかかる娯楽である。
VCDは日本では馴染みの薄いものではあるが、日本で言うVHSビデオくらい上海では普及している。VCDのソフトの主なジャンルとしては映画、カラオケなどがある。それらのソフトは二枚組みの映画ソフトが約20元程度で手に入る。約2年前からVCDの流行は始まったが、今では映画館で上映されない映画や中国で公開前の映画も海賊版のVCDで見ることが出来る。VCDを放映する器材さえあればそれほど高い娯楽ともいえないのかもしれない。VCDの器材は最近価格破壊が進み1000元を下回る機械も出てきた。VCDを見るもう一つの手段としてはコンピューターを使うことも出来る。それらの何らかの形でVCDを見ている割合は軽く上海の人口の5割は超えるであろう。(統計はないが某上海人談)その点から見て今現在上海の家庭内の娯楽としてVCDは一番メジャーな娯楽と言うことが出来るであろう。
(上海交通大学留学生 見口大介)