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上海便り
2000.10.12 第百二十一便、空港待ちタクシー
2ヶ月ぶりに上海へ舞い戻った。

今回は3連休前に大阪で仕事があったので東京に戻らずそのまま国慶節明けの上海に来た。いつもの虹橋空港から外に出るとまたいろいろ変わっていた、タクシーの並び方、高速道路への入り方、もちろん車窓の景色も。今はこの変化が上海の楽しみになってしまった。

さてタクシー乗り場だが、国際線の乗り場が長蛇の列だったのでいつも通り国内線側へ廻ることにした。と、すぐに車は来たのだが運転手に行き先を告げると「短程」へ行けと目の前を指差す。見ると空港の乗り場では見かけない大手の強生タクシーが数台並んでいる。短距離客向けの乗り場が出来ていたのだ。

上海の大手タクシーは水色の大衆、金色の強生、それに準大手で黄緑の巴士、ブルーの農工商、白の振華などで、街中はかなりの確率で上記の車に乗ることになるが、不思議に空港の客待ちでこれらの車を見掛ける事は殆ど無い。空港で待っているのはだいたい小規模経営の古い赤茶色のサンタナで車内も汚く、運転手は遠距離客目当てに長時間待っているから、やっと自分の前に車が来たのに10分とかからない「古北」などと言うものなら、罵られながら乗車拒否され嫌な思いをした日本人も多かった。また列の先端で順番が曖昧になるとき外国人より里帰りっぽい地元の客が好まれるのも、中心部の5つ星ホテルではなく運が良ければ江蘇省や浙江省まで乗ってくれるかも知れないという期待が運転手の脳裏をかすめるからである。

街中ではどの車に乗っても時々運転手が道を知らない以外は(これも困るが)トラブルになることは殆ど無く、10元の初乗り料金でも気分よく運んでくれるが、これまで空港だけは例外だったのだ。今後は国内線と国際線の中間にある「短程」に行けば要らぬ気を使わずに帰れる。

パシフィック・ブレイン株式会社 代表取締役 藤川 洋)

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