90年代初頭に出現し、はじめは自選市場と言われていた超市。日本語でスーパーマーケットのことです。今では若い子に自選市場と言ってもキョトンとしてしまう程で、正式には超級市場なのですが日本でもスーパーと言うように超市と簡略化されたようです。因みに最近増えたローソンなどのコンビニは便利店と表記します。
その昔、携帯電話をダークーダーと言っていたのですが上海の大学生に聞いたら「分からない」とのこと。上海で覚えた言葉のうち幾つ死語として消え去ったか?移り変わりの速さにはただ舌を巻くのみです。またインターネットが地球を覆う今後は加速度的に外来語(英語)が増え、かつての電脳といった傑作の意訳を考え出す間は無くなり、単なる発音語呂合わせの言葉が主流になるでしょう。カタカナのない中国語にとって受難の時代かもしれません。
さて超市ですが外資が入れ替わりに出店し混戦模様です。例えば以前ヤオハン系の八佰伴超市が資産売却でオランダのTOPSに渡って僅か2年でこちらも撤退表明をしてしまいました。最も店舗数が多いのは地元の「華聯」ですが、これも店舗面積の大きいフランスの「家尓福」に急速に追い上げられています。さらにドイツのMETRO、同様のLOTUSと言った会員制の巨大なアウトレットも賑わっています。日系では未だ多店舗展開している超市は無く、最近、一部店舗でおでんの販売を始めたコンビニ「ローソン」のみです。日本の食材なら上海駅前のジャスコの地下がお勧めでしょう。
食べ物は生きていなければ買わない上海人の習慣も変化してきました。鳴き叫ぶ鶏に代わってスーパーで発泡スチロール皿の上にラップされた鶏肉を買うようになったのです。刺身も寿司も以前に比べれば手軽に安く食べられるようになった上海ですが、1つだけ注文を言えば醗酵させた本物の白菜キムチを置いて頂きたい。四川火鍋が美味しいのも分かりますが一年で一番美味しいこの時期のキムチ鍋(チゲ)には代えられないと思うのですが。
(丸加物産株式会社 代表取締役 藤川 洋)