新しい100元札が登場しました。カラーは赤で毛沢東の肖像入りです。以前より偽札対策が急務と言われており、今回は縦に金属っぽい線が入り、更に左半分に糸屑のようなものが発見できます。またこれとは別に来年は新たに20元札も加わり、只でさえ皺だらけなのでちょっと気をつけないと間違えてしまいそうです。
さて、一説には今年から2000年にかけて200元札が登場するのではと囁かれていたのですが今回は見送られた様子です。諸外国では額面が"2"の紙幣は珍しくないのですが最高額紙幣が"2"や"5"で始まる主要国はあるのでしょうか?但し桁が上がって1,000元札では日本円に換算して1万3千円ほどになり東アジアでは香港の1,000ドル札に次ぐ高額紙幣となります。
OECD加盟の韓国でも最高額紙幣は1万ウォンであり現在のレートでは100元札よりも幾分安く、中国では未だ時期尚早と言えましょう。ところでインフレの結果ゼロが際限なく増えていった今世紀の記憶がそうさせるのか、桁の大きい国の通貨は何となく頼り無く感じるのは私だけでしょうか。単位の違いだけなのですが例えばデパートで人民元だと百と十の位で、更に米国では十と一の位でセーターやジーンズが買えます。ところが韓国やイタリアに行くと同じ物が万や十万の位になり日本円も主要国に比べてゼロが2桁多い通貨です。
中国で“ちょっと1,000貸して”と言われついバス代のつもりで日本円の1,000円を想像したら日本円でも人民元でもなく米ドルだったと言うジョークもあるくらいで、何れにせよ日本円が最も安いのです。あと2年で計算の面倒なリラも無くなり、まさか内外価格差をカモフラージュする理由ではないでしょうが、サミット参加国で日本円のみが浮いてしまいます。2千円札もいいですが円の国際化のためにも新円を発行する時期に差し掛かっているのではないでしょうか。
(丸加物産株式会社 代表取締役 藤川 洋)