2月1日午前零時、今年も中国で春節(旧正月)を迎えた。今年は1日が土曜日だったこともあり
7日までの1週間を連続休暇とし、8日の土曜日を仕事始めとする企業が多かったようである。中国ではこの時期と5月1日の労働節、また10月1日の国慶節を挟む時期に前後の土日を出勤日に振り替えて1週間の長期休暇をつくる傾向にある。
ただよく見ると市民の休みの過ごし方も時代と共に変わってきている。数年前に流行ったタイやマレーシアへの観光旅行も一時の勢いはない。一部(特にタイ)に嵌まってしまう人もなかにはいるが大方は一度行けばいいと言った感じで日本人の正月ハワイみたいに毎年の行事にする向きは極めて少ない。
この時期上海は思いのほか寒い。南京路などでショッピングに勤しむのは専ら外地から来た人達が多く、上海人は近くの親戚を訪問してはその家の手料理とマージャンを囲むのが一般的だ。或いは近年の上海ブームで海外からそれこそ10年ぶりに帰郷した遠い親戚を東方明珠や新天地に連日連れ歩くなど観光ガイド役に徹してしまった方も多いという。但し以前と全く変わらないのは爆竹の炸裂音である。爆竹といっても日本の豆鉄砲みたいなのではなく、ダイナマイト程の大きさで触るのも恐ろしいものや打ち上げ花火も総じて爆竹と言う。大晦日の仕事納めに派手に放つ企業もあるが大半は31日の夕食後から辺りが騒がしくなり午前零時にクライマックスを迎え翌朝は炸裂した爆竹の殻で道路が赤い絨毯で敷き詰められたようになる。
ただ日本に行き来している上海人に言わせると「鐘の音でもの静かに迎える日本の正月の方が1年のスタートとして趣がある」とも。何れにせよ1箇月も経たぬうちに2度新年の挨拶をするのも何か妙なものである。