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日中逆転
2002.12.27 第四十八話「年末年始企画、上海でスキー体験」

ローソンのおでんがあっという間に競合他社コンビニに広まったり、ユニクロと吉野家が対面にほぼ同時に開店したりと日本文化の進出が止らない上海であるが、ついに屋内スキー場ができたというので行ってみた。市の西南に位置する新興住宅地「辛荘」から車で5分ほどの場所に在る「上海北海道室内滑雪場」である。なぜ上海に北海道なのかは不明、外観は廃業してしまった船橋のザウスと比べるとかなり小振りだが「上海でスキー」とは、もはやそれだけで私の想像の域を越えている。

中に入るとこれまたかつて横浜鶴見に在ったワイルドブルーそっくりのロビーで90分120元の入場券を買う。(夜間140元、土日祝日160元)ウェアや板、靴など全ての道具はレンタルで料金はこの券に含まれている。因みに上海にはスキー用品 を専門に扱う店は無く、スキーという言葉も一般には通じにくい、「雪の斜面で板を 履いて滑るスポーツ」と説明するとテレビなどで見たことはあるという程度だ。

さて思いっきり日本語のロゴが入ったウェアを渡され着替える。装備を貸し出すスタッフは明らかに客が上海人なのに日本語で挨拶し初心者へもテキパキと装着方法などを教えていた。なかには日本人スタッフも居た。日本の疑似体験を標榜しているのかもしれないが東京ディズニーランドではいきなり英語で話し掛けられることはない、このあたり上海人はどう感じているのだろうか。日本料理店ではないしちょっと違和感を感じた。

実際のゲレンデは3段に分かれており一番上はうっすらと雪化粧している程度で未だ使用できない。数台の人工造雪機が微かに雪を吹き上げているがこの分では全面供用 までもう少し掛かりそうだ。リフトならぬ「動く歩道」に乗るたびに板を外し着替えの時間を含めて90分120元からはちょっと高い印象だった。いずれにせよ在住日本人にとってこの施設は格好のデート連れ出しスポットと化している。偶に行く日本のスキー場で恥ずかしい思いをしている方もここなら最初から上級者だ。バブル絶頂期の映画「私をスキーに連れてって」当時の甘い思い出と一緒に出掛けてみてはいかが?

パシフィック・ブレイン株式会社 代表取締役 藤川 洋)

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