上海へ戻る途中、成田空港で些細な事ではあるが2つの疑問を感じた。まずは空港内 のアナウンス、保安検査を強化していることについて「米国連邦航空局の規定云々・・ ・」と言っていた。成田はアメリカではないし米国籍エアラインの専用空港でもない。日本国の空港安全確保になぜFAAを引き合いに出さなければならないのか非常に疑問に感じた、なかには不愉快と思う人だっているだろう。もう一つ空港内のマクドナルドでのこと。バリューセットと呼ぶセットメニューの横に「For a large drink and fries it will cost \50 more」の表示が大きく掲げてあるが日本語での説明は無かった。自分も100円多く払った気がしたので遠めに眺めていると、殆どの客は何も迷うことなくバリュープライス+100円を支払っていた。よく聞くと確かにレジでは飲み物とポテトのサイズを聞いていたようだが値段には触れていないし、2月19日現在何処探してもそのような日本語での記述はなかった。
実はこの2件、国民が権利意識に目覚めた中国ではFAAの件では空港運営会社が、価格表示の件ではファーストフードが「告訴」される危険をはらんでいる。 日本企業はアメリカで痛い経験を積んでいるはずだが、中国市場でもしっかりした訴訟対策を施さないとせっかく積み上げた利益が根こそぎ損害賠償に充てられてしまう事態も起こりかねない。
中国はこれまで個人がトラブルに遭遇したり不愉快に感じても大企業に対しては泣き寝入り、対等の立場では街道という近所の世話役が仲介に出て穏便に解決するのが一般的で、ある意味昔の日本の様相だった。しかしここ数年市民が権利意識に目覚め、急速に米国化していることを見逃してはならない。