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日中逆転
2002.1.8 第二十五話「新年を迎えて」

上海に腰を据えるようになり7年目の年が明けた。先日世界最大の都市って一体どこ? という話題になった。東京だ、NYだ、いや人口ならメキシコシティーだと侃侃諤諤だったが最初からインターネットで調べれば1分と懸からなかった。最大は上海でもNYでもなく3千万の人口を擁する内陸の「重慶市」でした。因みに東京は23区のみか、立川や八王子などの市部も含めるかで400万人違ってしまう。海外のデータでは更に川崎や横浜市を併せて世界一(何故か重慶が挙がってなかったが)との記述も見つけたがそれなら上海は江蘇を、NYもNJを含めなければならなくなり、結局人口世界一など言葉遊びの域を出ないのかなと思った。

スーパーシティーと言うならむしろ経済力や金融取引の規模、更には国際的な施設の有無など世界への影響力が重要と思うがそれならウォール街や国連本部が在るNYに異論はないでしょう。同様にアジアではスケールで東京だが準英語圏の香港も侮れない。では上海の位置付けはと聞かれるとこれが比較対照が無く歯切れの良い説明が出来ない。上海は

  1. 単に農村人口を吸収し膨張した発展途上国型の都市ではない。
  2. 金融取引や通商で磨き上げられた都市(香港やシンガポール)とも違う。
  3. 政策は大きく関与しているが最近の主導は民間及び外資の実需である。
  4. しかも人類史上稀なスケールとスピードで発展中。
このように上海はこれまでの経験則では図れない21世紀型の都市開発モデルなのだろう。よく浦東のことをかつての東京湾岸の如くバブルの仇花じゃないかと云われることがあるが果たしてそうだろうか。納得ゆくか否かは別にして私は「当時日本の1人当りのGDPは米国を越え世界最高水準だった。それに対し現在の中国は今でも年間1000ドルを越えたばかりで最貧国の一段階上でしかない」と答えている。そして現実に空室率70%などという幽霊ビルは過去の話となった。

パシフィック・ブレイン株式会社 代表取締役 藤川 洋)

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