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日本のIT、ソフト業界では人材不足を補ったりコスト競争力をつける目的で中国人技術者の採用が急速に増えている。既に時代の潮流とも言えるがちょっと別の視点から考えてみたい。例えば既に世界の工場と言われるまでになった中国である、日本人の工場管理経験者や早期退職されたベテランの技術・管理者に中国工場を見てもらうのは如何だろうか。中国に足りないのは「経験」だと思う。素質やバイタリティーは十分なのだが細かな気配りとか品質に対する考え方がまだまだ未熟である。一方で日本の熟練経験者からすれば自らの経験こそがこちらで正に求められており、郊外の工場へ行くと彼らの子供くらいの年齢の従業員が取り囲み熱心に学ぶ光景を目にすることがある。
またこれとは異なり、日本人の若者が留学や就職でこの地に来て活き活きと上海を闊歩している姿も目にする。彼らは特に熟練スキルを持っているわけでもなく、ただ自分の居場所が上海だっただけだ。北海道出身の方が東京や福岡で学び、働いているのと何ら変わらない。交友関係も上海人を中心に他省出身者や外国人を交え賑やかだ。 欧州に住んだ経験は無いが、あちらではこんなの昔から当たり前なのだろうか。今後オフィスに日本人しか(中国人しか)居ない会社は少数派となるだろう。
(パシフィック・ブレイン株式会社 代表取締役 藤川 洋)
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