上海人を一言で表すとこうなるのだろうか、例えば自動車。
フォルクスワーゲン、GM、ホンダ、全て中国の工場で生産されたが優れていれば何処の国のブランドでも構わない。技術もマネジメントも脱脂綿のように抵抗なく吸収する。ちなみに「第一汽車の紅旗が一番」、とは一度も聞いたことがない。その紅旗も今ではアウディとの合弁でサンタナに混じって上海のタクシーにも使われている。
あえて言うならサンタナとは違う車が欲しくてGMとホンダを引き合いに出し、遠い広州の本田より地元浦東のGMが安心といった具合だろうか。かなり前だが上海で韓国人とタクシー(サンタナ)に乗って虹橋路をタラタラ走っていたら隣を大宇だか起亜だか忘れたが猛スピードで追い抜いて行った。するとそれまで寡黙だった彼がいきなりお国の自動車自慢を始めた。エアサスがどうとか日本ではどのくらい韓国車が走っているかとか、面倒だったので日本は米やビーフと同じように自動車も輸入規制してるから韓国車はあまり見かけないよと大嘘言った途端、キョトンとして静かになった。
上海人にはズバリこの韓国人の感覚が判らないのだろう。21世紀の現在でも鉄鉱石から乗用車を全て自前で生産できる国はアジアでは日本と韓国だけでしょう。しかしそんなことは我々が工業化を果たした時代に比べ大した意味を持たなくなったのかもしれない。パソコンと自動車を比べるのは暴論だが、むしろ飛び抜けた技術力を備えた部品が世界中から中国に集まりOEMで組み立てられた後にそれぞれのブランド名を貼り付け再び輸出される。そうした「走るんです」みたいな車が低所得国に大量輸出されればまさに悪夢である。