「鴛鴦火鍋」の発明者である重慶小天鵝集団公司総経理の何永智女史は「中国の火鍋皇后」と称され、最近「子母鍋」を発明、上海っ子の人気を博している。真っ赤な辛い火鍋は四川人には慣れた料理だが、他の地方の人が食べ過ぎると胃がやられる場合が多い。そこで通常の火鍋の中に子鍋を入れ、子鍋にスープ、亀、蛇、烏鶏、乳鳩などの貴重な漢方材を香辛料抜きでとろ火でじっくり時間をかけて煮込む。これで胃にやさしい漢方スープののできあがり。
昼食・夕食はバイキングになっており、食材を乗せたワゴンが客席を廻り、100種類の食材の中から好きな食材を選ぶことが出来る。昼48元、夜58元の料金でビール・コーラなどの飲料は無料と非常に庶民的な値段で料理を楽しめる。また、午後(14:00−17:30)は10元で「午茶」と呼ばれている四川式の飲茶で、お茶を飲みながら四川風の点心を味わえる。18:30からは専属文芸チームの四川本場の歌や踊りが楽しめる。
重慶火鍋の歴史は清朝末期に遡る。交通不便な四川省では、流れが速く険しい川沿いを人力で木船を引っ張って行く。昼は河川に沿って歩き、夜は岸に泊まり、岸の石を積み上げ、竃をつくり鉄鍋一つに残ったおかずと生姜、唐辛子、花椒を一緒に煮込んで食べ、湿気と夜の寒気を逃れた。岸辺には屠殺を商売にする者も多く、内臓を安く買うことができ、その料理を俗に連鍋子、水八塊という。民国年間に麻椒(山椒)、ニンニクのみじん切り、唐辛子味噌で作った調味料をつけて食べることが市民の中で流行し始め、「火鍋」と呼ばれるようになった。いまでは火鍋用の素材も豊富になり、肉類や鮮魚類の他に各種の野菜を入れる有名な料理となっている。