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【番外編】上海マーケット
2000.9.6 2、家電製品
10年前、成田空港で中国民航のカウンターに並ぶとまるで家電量販店の配送センターさながらの光景だった。ビデオやミニコンポは序の口で29インチのテレビや業務用のレーザーカラオケなどという代物も溢れ返っていた。理由は極めて簡単で、上海で同等製品を買うよりも航空会社にエクスチャージを払ってでもハンドキャリーした方が安かったからである。

留学生や一定の資格で海外にいる中国人に通常100%を超える関税を免除する法律があったのも、こうした空飛ぶ担ぎ屋を増やす結果となった。それが現在は各社一斉に現地生産に乗り出した結果、家電に限れば殆ど同価格か上海の方が安いくらいである。

また売り方も変わった。以前なら百貨店若しくは問屋街で価格交渉してさばいていたが、現在では大型スーパーのフロア一杯に展示された商品を触って選んで買える。ところが意外にも輸入品信仰は無くなっていない。例えば日本の大手家電メーカーの29インチ平面テレビが少し離れた場所に分けて置いてある。見た目は殆ど同じだが値段は2倍の開きがある。

日本円で8万円の商品は上海近郊の現地生産品、同15万円の商品は中身の部品はともかく、日本では滅多に見掛けなくなった日本製の商品である。スペック的に殆ど同じ商品が中国で作られているのにダンボールにはメイドインジャパンを意味する「日本原装」と書かれたエアコンやステレオが溢れている。一方で現地ブランドは生き残りをかけ凄まじい価格競争を続けている。上海マーケットも先進国型に成熟してきた。

パシフィック・ブレイン株式会社 代表取締役 藤川 洋)

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