5,6階建て程度の中層マンションの最上階を買うと思わぬおまけが付いて来ることがある。価格には含まれていない屋上の鍵が渡され、事実上最上階の住人が占有できてしまう事があるのだ。もちろん登記簿には書かれていないが暗黙の了解なのだろうか、不動産業者によっては始めから屋上が使えることをセールス・トークに最上階を勧めるところもある。(エレベータが無いことの引き換え条件のようなものだが)
階下からは伺い知ることも出来ないが手摺や水道もある屋上は天気さえ良ければ過密都市上海の秘密の楽園といえないだろうか。虹橋地区のあるマンションでは窓付きのベランダから屋上に通じる室内階段もついている。
今後も他の住人とトラブルでも無ければ引き続き使えそうなものだが眼下の6階建てアパートの屋上が鶏の飼育小屋と化している上海の事情からずればこの楽園もあまり長くないのかちょっと心配にもなった。少なくとも何が落ちてくるか分からないマンション1階のサービス・ヤードなどよりずっと安心してくつろげる場所なのだが。
(パシフィック・ブレイン株式会社 代表取締役 藤川 洋)