バックナンバーの掲載
上海事情
menu_img
日中同歩
menu_img
menu_img
2010年日中逆転
上海便り
余暇事情
不動産事情
注目企業情報
menu_img
上海レストラン事情
北京レストラン事情
上海スケッチ
menu_img
menu_img
リンクバナーについて
menu_img
menu_img

cm3

上海不動産事情
1999.10.29 買うより借りよう上海マンション
日本では90年代、不動産の価格が大幅に下落したが、居住用の宅地やマンションの分譲価格下落幅に比べて賃借相場の下落率はかなり小さいと言える。例えば川崎駅近くのあるワンルームマンションを例に取ると、92年に22平方メートルの物件が2,800万円で分譲されたが、現在の評価額は1,000万円を下回っている。ところが当時の賃借価格は月8万円、現在でも7万5千円で24戸全室満室といった具合だ。

ところが上海のマンションでは全く逆の現象が起こっている。物件の供給過剰で空室が目立つにも関わらず、分譲価格はおおむね下降気味といった程度に留まっている。もちろん一部には米ドル建てで価格表示された外国人向け超高級物件の様に半額以下に下がったものも有る。ところが市中心部の地下鉄駅周辺などに限れば上昇した物件もあるくらいだ。

これに比べ賃借価格は大幅に下がった。90年代初頭に外国人が部屋を探すと月間家賃が3千ドルでも空きを待つような状況だったが、現在ではそれと殆ど同じ広さの環状線内の物件を3,000元(300ドル強)で借りた私費留学生も居る。これは極端な例では有るが同じ建物でもこの3年間で家賃が半額になった物件などザラである。

この理由を考えてみるとこの間、銀行金利が大幅に下落し、これに伴い期待する投資利回りが下落した事が挙げられる。もう1つは外国人向けと国内向けに二重価格の存在する中国特有の事情が次第に崩壊しつつある為である。既に10年前の外国人向け物件よりも現在新築の国内向け物件の方が贅沢な建材を利用している例もある。

以上のような状況で借り手市場の現在は取りあえず賃借生活を選んだ方が得策と言えるかもしれない。

(丸加物産株式会社 代表取締役 藤川 洋)

★バックナンバー

SHANGHAI JIJYO, © 2007 Mitsubishi Research Institute DCS Co.,Ltd. All rights reserved.