アジア金融危機がひとまず収束に向かい、上海B株の平均株価も去年末から既に5割以上上昇している。そのような中で高さ世界一の超高層ビルを巡って再び鍔迫り合いが始まった。事の発端は97年、上海市の「上海環球金融中心」建設計画に遡る。頂上に円形の風穴をあつらえた奇抜なデザインで、完成すると高さ460メートルでマレーシア石油公団のツインビルを追い抜いて「世界一」の超高層ビルとなるはずであった。
ところが先月、台北市が高さ508メートルの「台北国際金融中心」建設計画をぶち上げ2002年完成時に「世界一」になると発表。こちらは既に日系企業を含むJVや世界最高速のエレベータ発注まで公表されている。6月12日現在、上海市の「上海環球金融中心」建設予定地を近くのビルから見下ろすと地面にいくつか穴を掘った形跡があるものの更地に近い状態でどちらの完成が先になるのか解らないが、「高さ」など頂上の尖塔次第で100メートルくらいは嵩上げ出来るとのことである。
そうこうしている間に先週、アメリカのシカゴに112階建てのビルを建て、シアーズ・タワー以来の世界一の座をアジアから奪還するとの計画も発表された。個人的には避雷針かアンテナか解らないが頂上のタワーではなく最上階の床か天井高で競うのがフェアーだと思うのだが、何れにせよ不景気日本からすると羨ましい限りのお話。ところでビルではないが第2東京タワーの計画はどうなったのであろうか。確か幾つかの計画の中には高さ700メートルを越え世界一の人工建造物となるものもあった。田舎に歯痒い名の赤字テーマパークや村民カラオケ大会にしか使われないコンサートホールを幾つも作るより、地上波デジタル放送だけでなくモバイル向けの電波塔としても稼働する第2東京タワーを是非とも実現して欲しい。
(上海新科技房地産 経理 鄭 泓)