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上海不動産事情
1998.11.11 最近の価格動向
初めて上海に来られた方がまず一応に驚かれるのは高層ビルの数である。香港だと細長い山の根に沿って雛壇型にビルが建っているのだが、上海は関東平野の様に平坦な土地にアメーバの如くビル群が増殖しているのです。そして次に驚かれるのは夜になっても一向に電気の灯らないこれらの巨大な建物です。頂上の航空標識だけが寂しく赤く点滅しています。

この様に永らく供給過剰だった上海不動産市場に最近、変化が見られるようになりました。

これまでは設備や管理上の問題で古北や虹橋に固まって住んでいた日本人をはじめとする外国人が、市内あちこちに完成した高品質かつ手頃な家賃で住める新築物件に移りはじめたことです。10年程前の単身赴任なら広さを持て余す3部屋で最低3000ドル以上の出費を余儀なくされたものが、現在は1LDK程度で3000元(300ドル強)から、ビラと呼ばれる月10,000ドルの家賃の豪邸までバラエティ溢れる物件から選べます。

具体的には地下鉄や軽軌(高架上を走る通勤電車)工事が行われている内環線内側を中心に満室となる高層マンションが出現してきました。こうしたマンションに入居しているのは主に香港系企業の事務所とこれらの幹部クラスの住居です。家賃は3LDKで1000ドル程度ですから古北などに比べて便利で割安。今後は地元の個人企業主と外国人が仲良くこうしたハイ・コストパフォーマンスの物件に移るのではないかと予想されます。なおこの物件を購入しても1平方メートル辺り5000元(約7万円)程度なので1千万円あれば上海の新築超高層マンションの一室100平方メートル以上を買うことも可能です。外資が利回りの良さから狙っている東京の築20年以上の中古マンションと比べても決して引けを取りません。

政府もこうした商品房(売買可能な不動産物件)市場を拡充させるべく住宅ローンの充実などを通じて購入者の裾野を広げようとしています。私感ですが東京だと山手線に相当する内環線内側で眺望の良い1平方メートル辺り5000元以下の物件は、諸外国の価格と比較してもこれ以上下がる理由は見あたらないと思います。

(上海新科技房地産 経理 鄭 泓)

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